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その1 史上最強雀士コテツ編 第十伍話 マサルの寮生活

作者: 彼方
last update 公開日: 2026-06-30 10:00:00

15.

第十伍話 マサルの寮生活

 マサルの手腕はたいしたものだった。シオリに部屋を貸す代わりにその部屋に住んでいる期間は1か月のうち少なくとも4日間は富士2(フジツー)に遊びに来るようにという約束を取り付けた。

 忙しいシオリのスケジュールからは4日取るのが精一杯だとマサルには予想出来ていた。何時から何時とか何曜日何打数とかは契約なし。あくまで客としてランダムで来てくれればいい。そのかわり店から報酬はない。いい部屋を借りれるのが報酬だということだ。

 計算女のシオリがこの話に乗らないわけがなかった。元々引っ越すつもりだったし紹介された部屋は考えていた条件を満たしていたし初期費用手数料など一切かからず引っ越し代しかかけないでいいなど、こんなにうまい話は乗るしかない。

 店は今話題の女流雀士のプライベートで通うお店ということになり。シオリは今後どこに呼ばれても通勤が楽になる。それに、富士2には興味深い打ち手もいるから元々通いたいと思っていた。

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  • 【牌神話】〜麻雀烈士英雄伝〜 伍   その3 一日一度はメンタンピン編 第十三話 最後の給料日

    76.第十三話 最後の給料日 コテツの結婚は良かったが、めでたいことばかりではなかった。コテツの結婚を知ってアキラは自分の雀力では結婚は難しいがもうそろそろ結婚も考えなければならないんだなと気付いてしまう。 雀荘というのは例えるなら竜宮城のようであり、現実を忘れてあっという間に時が流れてしまいがちである。 責任感のあるアキラは富士2を辞めることを決意した。自分の力を慢心せずに冷静に恋人との未来を考えて大好きな職場を辞めることが出来る男がこの世界にどれくらいいるだろうか。 アキラの最後はスタッフ全員に惜しまれながらの退店だった。  その数日後———— 今日は給料日だ。給料は手渡しなのでアキラが今日は給料を取りにくる。「お疲れ様」 マネージャーが給料を手渡す。「ありがとうございます」 アキラが最後の給料を受け取って確認のサインをする。 今更ながら別れが惜しくなりサインを書く手が少し震えた。 もう早番は帰る時間だ。その日は前からアキラを送る会を計画していた。アキラと早番みんなとその日休みなメタが集まって飯に行ってそのままカラオケコースだ。 コテツはアキラに『俺が俺であるために』を心を込めて歌った。 勝ち続けろ! どんな時も、どこにいても、ステージは変わっても勝て! というエールを贈った。君が君であるために。 マサルが歌った『さくら』の、俺らはきっと待ってる… という歌い出しはみんなの胸を熱くした。歌はあまり上手くなかったが張り裂けそうな気持ちが伝わりすぎて…。酒も入っていたのとあのマサルが想いを歌っているということからみんなが涙目になって聴き入ってた。 エリやリカもアキラを送る気持ちが入った選曲ばかりする。後ろ髪を引かれながらアキラは富士2を卒業していった。 

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